今日は日中の長時間露光について書こうと思います。
そもそも、長時間露光はシャッターを長い時間開けて撮影の事です。
普段気にせず撮る写真は、大体1000分の1秒とか100分の1秒とか1秒未満で撮りますよね。
じゃないと手ブレしちゃいますし。
星を撮影するときは暗いですし、星もハッキリ写らない。そこで三脚を使って30秒くらいシャッターを開け撮影します。
富士山とうっすらですが天の川を撮った時は、ISO3200でf値が4.0、シャッタースピードが30秒で撮りました。
そんなこんなで夜景を撮ってるうちに、ふと自分の中で思うことがありました。
長時間露光を日中にやってみたらどうなるのか。
というわけで試行錯誤をしたわけですが、日中に長時間露光を行うと真っ白になります。当然ですね。シャッタースピード1秒でも真っ白です。
そこで、光の量を減らすためにNDフィルターを使うわけです。
そう、ND100000のフィルターを!!
先がなんも見えない!!
はい、普通はこんなフィルター使いません。大体ND2~1000くらい。
100000ですからね。おかしいですね。
実はこれ、日食観賞用のフィルターです。なのでかなり暗いのです。
NDフィルターもお値段が割と高いので何枚も買いたくないと思ったので、一番暗いやつを買ったわけです。超極端です。
ただ日中に撮るわけですから、ほんの少しでも光が集まればいいわけで、これでもちゃんと写真は撮れます。
では以下作例を。
ね!ちゃんと撮れてます。
いつもと違う雰囲気の写真が撮れます。ゆったりとして不思議な感じ。
カメラは瞬間を切り取るものと言えますが、逆にゆっくり時間を掛けて光を集めるということも出来るのです。じっくりじっくりと。
ND100000のフィルターを使用すると、大体ISO100でF値4.0前後で、シャッタースピードは3分くらい掛かります。
写真を撮るときくらいゆっくりしてもいいんじゃないかなーなんて思うわけです。
全てをこれで撮るつもりはありませんが、こういう撮り方もあるよという事でした。
NDフィルターは重ねて使うことも出来ますし、掛け算なので、ND1000を2枚重ねると100000になります。その辺はお好みで。
ちなみに光学ファインダーでこれを行うときは、ファインダーを塞ぐか電子ビューモードにしましょう。ファインダーから光が入っておかしな写真になってしまいます。